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執筆者の写真小林 真緒子

SDGsカフェ 〜私たちの生活に欠かせないエネルギー〜

10月に開催されたSDGsカフェでは、私たちの生活に欠かせないエネルギーをテーマに開催されました。S D G sのゴール7「エネルギークリーンにそしてみんなに」があります。では、具体的な活動についてみていきましょう!


今回のS D Gsカフェの1人目のゲストは、石川県で『市民発電所』という取り組みを始められた“永原伸一郎さん”でした。



「市民発電所」とは、町に住んでいる人たちが、再生可能エネルギーを扱っている事業に対してお金を払い、そのお金で発電所を建設・運営を行う取り組みのことです。



永原さんが「市民発電所」を始めるきっかけになったのは、金沢街づくり市民研究機構の環境グループとして、風力発電の割合が世界一のデンマークへ視察に行ったことでした。デンマークでは50%以上が風力で、日によっては100%以上となる風力大国です。その特徴は、風力発電のための風車を所持しているのは、日本のように大企業ではなく、80パーセント以上が地元の人だというところです。永原さんは、このデンマーク視察をきっかけに、「自分たちの町に生かせないか」と思い立ち、N P O法人市民環境プロジェクトを設立。北陸初の市民で作った風車「のとりん」をつくりました。実際に、建設費5億円のち、約3億円を市民の方からの出資でまかなったそうです!

しかし、この投資はほとんどが県外の方からで、金沢の市民の人々の自然エネルギーへの関心は低いままでした。

そこで、金沢の人のエネルギーに対する意識を変えるためにも、2014年に金沢市内の2つの園に、翌年2015年には介護施設に「市民発電所」を設立していきました。このように、「市民発電所」を地域のコミュニティに溶け込ませることで、町に役立つだけでなく市民のエネルギーへの興味関心を高めてったのですね!永原さんは金沢の未来として、2030年には電気の自給自足が当たり前になる社会を目指しているそうです。


もう1人のゲストは、おひさま進歩エネルギー株式会社の谷口彰さんです。谷口さんは最初に、再生可能エネルギーについて日本と海外の状況についてお話をしてくださいました。


2018年の日本国内の自然エネルギーは、比率は17.5%となって増加傾向にあります。しかし、いまだに石炭や石油といった化石燃料による発電が4分の3を占めているのが現状だと言います。その中でも北陸は、水力発電の普及に伴い、自然エネルギー率が30パーセントを超えていて、全国の中で最も高い数値です。しかし、この北陸でもC O2の排出は減っていません。つまり、私たちはエコなエネルギーの取り組みを行うのと同時に、石炭や石油からエコな電気への切り替えをしていく必要があるのです。


一方で海外に目を向けると、ドイツは省エネ発電設備への投資は、個人が一番多く、その次が農家、中小企業など8割以上が地域に繋がる主体です。ここから、市民の力が省エネルギーを広げていく鍵になることがわかります。


谷口さんは長野県飯田市で、「おひさまファンド」という地域の人からの出資を元に、屋根に太陽光パネルを設置していく仕組みをしていらっしゃいます。この事業はなんと地域経済に年間17.7億円の付加価値を生み出したそうです!あまりにも大きな数字で想像がつかないかもしれませんが、地域の人によって作られた太陽光パネルが、地域に役立つエネルギーを作り出していることはよくわかりますね!


「おひさまファンド」も「市民風車」と同じように、地域に役立つエネルギーを地域のみんなが作って行っています。そしてこれは、市民の力で未来を変えて行っているのです。

最後に、永井さん、永原さん、谷口さんはこのような取り組みを“サスティナブル”に続けていくことで、市民の意識が変わり、現状を変えることができるといいます。



皆さんのアイディアも持続可能でサスティナブルなものですか?是非、永原さんや谷口さんの取り組みを参考にしてみてください!

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