福井 誠
武庫川女子大学
経営学部長・教授
高校生、中学生に対してSDGsの取り組みを発表してもらうSASS、今年度初めての試みでしたが、全体的にレベルの高い発表が集まったことをうれしく思います。
計画当初は、昨年4月に開設された武庫川女子大学経営学部の校舎である公江記念館で最終選考をする予定でしたが、コロナ禍の影響を受けビデオアワードという形でのスタートになりました。応募が始まるまで高校生の作るビデオがどのようなものなのか、私には皆目見当もつきませんでしたが、集まったビデオは単なるプレゼンでは表現できなかったであろう訴求力に富んだ見応えのある作品が多かったと感じました。
さらに今回の受賞作品を見ていると、単に調べてみたり、考えてみただけでなく、そのアイデアを行動に移して、さらに、行動した結果を次へとつなげるような活動が多かったことを特に心強く感じました。
今回の応募作品を審査してみて十分に手応えがありましたので、このアワードは今後も長く継続し、形だけやかけ声だけのSDGsではなく、高校生の発想と行動によってユニークな活動が間断なく生み出されるような活力に満ちたイベントへと成長させていきたいと楽しみに感じています。
なお、私どもからの武庫川女子大学賞は浜松学芸高等学校の「里山のSDGs」に決定しました。里山という大変大切なテーマをSDGsの関連するゴールと繋げていく発想も素晴らしく、映像とプレゼンをくみあわせた表現もこの目標に沿ってよく練られていたところが受賞の大きな理由となりました。
横田 浩一
横田アソシエイツ代表取締役
慶應義塾大学大学院特任教授
第1回に応募してくれたすべての中高生、そしてご協力いただいた先生方に感謝します。
授業やクラブ、有志や個人で参加してくれたみなさんは、動機は様々ですが、動画を作成することでいろいろなことを考え、学んだと思います。その過程が大切です。
受賞したみなさん、おめでとうございます。どれもリサーチやアクションの視点からすばらしい作品でした。
ファイナリストのみなさん、おめでとうございます。どれも個性的な想い溢れる良い作品でした。
横田アソシエイツ賞をとられた御茶ノ水女子大学付属高等学校SusTeaのみなさん、おめでとうございます。2つのGOAL間を意識した課題意識の中で、実践をしてエビデンスを得るところまで行動してることが評価されました。
みなさんお互いの作品を見ることで、多様な考え方や切り口を学んでください。そして、リサーチや活動を続け、深めてください。第2回の応募もお待ちしています。そして実行委員会の大学生の皆さん、お疲れ様でした!
大原 浩
株式会社近畿日本ツーリスト首都圏
代表取締役社長
油木高校の皆さん、この度はご応募ありがとうございます。
「挑戦のまち 神石高原」で故郷を愛し、たくましく活躍されている皆さんの姿を見て、
新しい旅の創造にむけ常に「チャレンジ」を続ける私たちも、強い感銘と刺激を受けました。
ここに「近畿日本ツーリスト賞」を贈らせていただきます。
「旅」とは必ず元のところに帰ってくることを前提にでかけることを指します。
どうか、皆さんもどんどん旅に出て、離れたところから故郷をみてください。
きっとますます「神石高原」が好きになると思います。
雪のなかでの撮影、大変でしたね。ひょっとして、「雪=油木」という意味だったのでしょうか?
受賞おめでとうございます。
ぜひSDGsの活動を継続して頑張ってください。
油木高校と神石高原町のご発展を心よりお祈りします。
山田 基靖
学校法人 摺河学園 学園長
(外務省より官民人事交流派遣)
まずは日本全国から数多くの応募作品が届けられたこと、とても嬉しく、また、頼もしく感じました。
どの作品にも、創意工夫が見られ、また、真剣に社会課題に取り組む真摯な姿勢が看取されました。自身の学生生活を振り返っても(笑)、皆さん本当に素晴らしかったです!
SDGsの採択された背景にある「危機感」に対し、持続可能な社会の担い手である皆さんが自ら考え、行動に移していく、そしてそのことを周りに伝播していく、決して簡単なプロセスではないと思うのですが、今回の作品審査を通じて、皆さんの気概を肌で感じ、審査員である私自身とても勉強になり、真に考えさせられました。本当にありがとうございました。
皆さんがこれから社会のプレーヤーとして活躍される中で、世代を超えて、そして国境を越えて、「no one left behind」の想いで次の世代へバトンを渡せる持続可能な社会を構築して頂きたいと強く願っています。
皆さん、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!
池本 修悟
公益社団法人
ユニバーサル志縁センター専務理事
記念すべき第1回大会にご参加された皆さん本当にお疲れ様でした。
傾向がわからず、対策を立てることも難しい中で、作品提出をされた全ての皆さんの勇気と努力にまず拍手を送りたいと思います。
これからの時代は自らのアイデアや企画、活動内容を動画でプレゼンテーションをしていく時代です。
ただし、このコンテストは映像技術のすばらしさを競うものではありません。
YoutubeやTikTokに見慣れた皆さんにとって動画の技術的にはイマイチと思うものもあるかもしれません。
しかし、受賞した作品はどれも審査員にとって間違いなく共感し価値があると感じた作品でした。
学生社会人問わず、お時間が許せば、是非これら作品を 「この視点が良かった」とか「ここはもっと良くなるのではないか」など突っ込みながら観てください。作品制作者にとっては多くの人に見られることで励みになると思いますし、ご覧いただいた皆様にとっては中高生が作った多種多様な作品に触れることで皆さんのSDGs理解の解像度も高まると思います。
私も審査をさせていただいたすべての作品から学んだことを活かし活動していきたいと思います。
本当に素晴らしい作品をありがとうございました。
田島 翔太
千葉大学大学院国際学術研究院
助教・博士(工学)
応募されたすべての皆さまが大変素晴らしい成果を発表されたこと、おめでとうございます。
新型コロナの影響により活動が制限されるなか、SDGsの課題について考え、行動されていることに感銘を受けました。
ぜひこの経験を生かし、これから皆さんの手でより良い社会を創り上げていってください。期待しています。
高堰 うらら
東京大学大学院
工学研究科1年
それぞれの関心や既存の活動と関連づけてSDGsに取り組んでいる方が多く、とても楽しく発表を見させていただきました。また、「発信」「研究」「立ち上げ」など様々なアウトプットや提案があり、SDGsの取り組みの多様性や面白さに改めて気づきました。今回はオンラインで審査したのにも関わらず、一人一人の思いや問題意識が感じられました。
何よりも、高校生の皆さまに少しでもSDGsに対する関心を持ってもらい、考えられたことが形になったことが私は嬉しく思いました。
是非、これからも各自のプロジェクトや調査を続けてさらに問題意識を深め、どんどん想いをさらなる行動に移してほしいと思います。今後の皆さまのご活躍に期待しています!