今回のSDGsカフェは、2030年の担い手育成をテーマに、金沢大学附属高等学校(以下、附属高校)校長の山本吉次さん、シンガポール日本人学校校長を勤められていた池端弘久さん、学生と企業,子供と地域社会を結びつける活動をされている仁志出憲聖さんのお話です。
山本さんが校長をされている附属高校は、2014年から文科省のSGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)の指定校となり、国内外の学校との交流や、北陸の機関や企業の指導を受けるなど、オープンな学校へと進化しました。また、外から中へのみならず、中から外へ、留学などで海外へ行く生徒も増えたそうです。また近年、AO入試志願者は増加傾向にあります。これは、留学経験を持つ生徒などが明確な意思を持って、自分の行きたい大学を選ぶように変わってきているからだと言います。皆さんも自分の学力にあった大学を選ぶのではなく、自分のやりたいことを学べる大学を志望することをお勧めします。
次に、山本さんは、AIが進化しても情報処理を行う価値を決めるのは人間であり、その価値を決めていく上で重要なことは「SDGsの17の目標」であると話されました。目標を深く考えたり,共有するには、もっと自分ごとのように対話と議論が必要であり、その意味でも「主体的・対話的な深い学び(アクティブ・ラーニング)」がより重要になることは明らかですね。
これから実施される「新学習指導要領」では、「主体的・対話的な深い学び(アクティブ・ラーニング)」も重視され、自分でリアルに体験すること、より広い知的交流の枠組みも必要だと話を締めくくりました。リアルに体験すると記憶にも残りやすいのでいいことですよね。
次に、池端さんは、日本人学校での経験から、環境さえ整えば英語力がみるみる上達していくと話し、「学校も力を入れるから、みんなも頑張ってやるぞ」と、問題意識を共有し、教師や大人も一緒に成長していくことが目標だと言います。確かに、先生が熱心に指導してくださったら自然と生徒側のやる気もアップしますね。
また、教科の学習による知識理解も重要で、どういう問題意識を持つのか?どういう風に問題を解決していくのか?といくことが問われます。先程同様、教員も問題意識を持ち成長することが大切です。特に環境問題や人権問題の議論をしていく場を企画してはどうかと提言されました。皆さんも一度考えてみて下さい。
株式会社ガクトラボの仁志出さんは、長期実践型のインターンシップ(ガレナ)の紹介をされました。やる気のある大学生が半年間、その企業に入ってともに挑戦することで、さまざまな成果が残せているそうです。大学内では経験できない貴重な体験ができる貴重な機会ですね。
また仁志出さんは「教育的にも、地域にとっても、経済にとっても、価値のある質の高いインターンシップにするかが大切。体験じゃなくて経験、それもただ経験するだけでは浅い」といい、若い人の意見も取り入れつつ、多様性のある教育の仕組みとなる場を作っていきたいと話されました。私自身、これから沢山のインターンシップを経験するので、とても心に響く言葉でした。
皆さんもぜひ大学生になったら様々なインターンシップに参加してみてください。きっとたくさんの学びが得られると思いますよ。
これでSDGsカフェ#4の記事は終わりです。ご覧いただきありがとうございました。
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